カンボジアの治安と犯罪組織の実態|投資家が知るべき最新情報

カンボジア・プノンペンの街並み

「カンボジアに犯罪組織の拠点がある」「特殊詐欺の温床になっている」——最近、こんなニュースを目にする機会が増えましたよね。

カンボジアへの不動産投資に興味を持っていた方のなかには、「やっぱり危ないのかな…」と不安を感じている方もいるかもしれません。

正直なところ、カンボジアの犯罪組織問題は深刻です。ここは隠しても仕方がありません。でも、ニュースだけを見て「カンボジア=危険な国」と結論づけてしまうのは、ちょっともったいないかもしれません。

この記事では、カンボジアの犯罪組織や治安の最新情報を冷静に整理しつつ、不動産投資を検討するうえで本当に知っておくべきリスクと対策をお伝えします。

カンボジアで何が起きている?犯罪組織と詐欺拠点の実態

まず、事実関係を整理しましょう。

2025年から2026年にかけて、カンボジアの犯罪組織に関するニュースが相次いで報道されました。国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、カンボジア全土で50カ所以上の詐欺拠点を確認したと報告しています。

これらの拠点では、SNSの求人広告に騙されて渡航した人々が監禁され、オンライン詐欺に従事させられるという深刻な人身売買が行われていました。2026年3月には、タイ軍がカンボジア国境付近の大規模詐欺拠点を公開し、約2万人が従事していたとみられる施設が明らかになりました。

日本との関連でいうと、2025年5月にカンボジア北西部ポイペトで特殊詐欺グループが摘発され、20人以上の日本人が拘束されています。同年12月にも南東部バベットで日本人13人が拘束されるなど、日本人の関与も報じられています。

これ、かなり衝撃的な内容ですよね。ただ、ここで大事なのは「どこで起きているのか」という視点です。

ポイント:犯罪拠点はどこにある?

報道されている犯罪拠点の多くは、ポイペト(タイ国境)、バベット(ベトナム国境)、シアヌークビルなどの国境付近・地方都市に集中しています。不動産投資の中心地であるプノンペン中心部とは地理的にかなり離れています。

なぜカンボジアが犯罪組織の拠点になったのか

カンボジアが犯罪組織の拠点になった背景には、いくつかの要因があります。

大きな転機になったのは、2019年にカンボジア政府がオンラインギャンブルを禁止したこと。それまでシアヌークビルなどで急増していた中国系カジノが一斉に閉鎖され、空いた建物を犯罪組織が転用したのです。

中国での取り締まり強化に伴い、犯罪組織が東南アジアへ活動拠点を移す動きと重なったことも大きな要因です。カンボジアのほか、ミャンマーやラオスでも同様の問題が発生しています。

つまり、これはカンボジアだけの問題ではなく、東南アジア全体で起きている国際犯罪の構造的な問題です。カンボジアが特別に危険な国というよりも、犯罪組織が法執行の隙間を突いて拠点を構えたという背景があります。

外務省の安全情報から見るカンボジアの治安レベル

では、公的機関はカンボジアの治安をどう評価しているのでしょうか。

外務省の海外安全ホームページ(2026年2月時点)によると、カンボジアの危険レベルは以下のとおりです。

  • タイ国境から50km以内: レベル3「渡航は止めてください」
  • タイ国境から50〜80km: レベル1「十分注意してください」
  • その他の全土(プノンペン含む): レベル1「十分注意してください」

注目してほしいのは、プノンペンを含むカンボジアの大部分がレベル1だということ。これは、フィリピンのマニラ首都圏やインドネシアのジャカルタと同等の危険度です。

都市・地域 外務省危険レベル 備考
プノンペン レベル1 十分注意
マニラ(フィリピン) レベル1 十分注意
ジャカルタ(インドネシア) レベル1 十分注意
タイ国境50km以内 レベル3 渡航中止勧告
出典:外務省海外安全ホームページ(2026年2月時点)

タイ国境付近の危険レベルが高いのは、2025年末にカンボジアとタイの間で武力衝突が発生したためです。その後停戦合意に至っていますが、国境地帯では緊張が続いています。

ただし、不動産投資の対象となるプノンペン中心部は国境からかなり離れており、この武力衝突の直接的な影響は受けていません。

プノンペン中心部の治安はどうなのか?安全に過ごすためのポイント

ここが一番気になるところですよね。

結論から言うと、犯罪組織の詐欺拠点はポイペト(タイ国境)、バベット(ベトナム国境)、シアヌークビルなどの国境付近や地方都市に集中しています。プノンペン中心部は、これらの拠点とは地理的にかなり離れています。

もちろん、プノンペンが100%安全かというと、そうではありません。プノンペンで実際に起きている犯罪は、主に以下のようなものです。

  • ひったくり・スリ: バイクによるひったくりが最も多い被害パターン
  • いかさま賭博詐欺: 旅行者を狙った詐欺。被害額が数百万円になることも
  • 交通事故: カンボジアは東南アジアでも交通事故発生率が高い国のひとつ

これらは東南アジアの多くの都市で共通する問題で、カンボジア特有のリスクというわけではありません。

BKK1(ボンケンコン)エリアなどの外国人居住区は比較的セキュリティが整っており、24時間警備付きのコンドミニアムも増えています。基本的な防犯対策を取っていれば、プノンペン中心部で安全に過ごすことは十分に可能です。

具体的な安全対策

  1. 貴重品の管理: スマートフォンやバッグは道路側に持たない
  2. 移動手段: 夜間の徒歩移動は避け、Grab(配車アプリ)を利用する
  3. 情報収集: 在カンボジア日本大使館のメールマガジンに登録しておく
  4. 住居選び: 24時間セキュリティ付きの物件を選ぶ
  5. SNSの勧誘に注意: 好条件すぎる求人や投資話には絶対に乗らない

カンボジア政府の対策強化と新法律の動き

ここからは前向きな話題です。

国際的な批判を受けて、カンボジア政府は詐欺拠点の摘発を大幅に強化しています。カンボジア当局の発表によると、2024年6月から2026年2月までの間に、約200カ所の詐欺拠点を閉鎖しました。8千人以上が国外退去処分を受け、さらに21万人以上の外国人が自発的に出国したとされています。

そして2026年3月30日、カンボジア国民議会は特殊詐欺対策法案を全会一致で可決しました。

2026年3月可決「特殊詐欺対策法」の概要

  • 詐欺拠点の運営:5〜10年の拘禁刑 + 約2千万〜4千万円の罰金
  • 暴力・監禁を伴う場合:10〜20年の拘禁刑 + 最大約8千万円の罰金
  • 死亡させた場合:無期拘禁刑または15〜30年の拘禁刑
  • 摘発実績:約200カ所閉鎖、21万人以上が出国(2024年6月〜2026年2月)

カンボジア政府は「4月までに特殊詐欺を根絶させる」との目標を掲げています。もちろん、完全な根絶は簡単ではないでしょう。しかし、法的な枠組みが整備されたことは、カンボジアが犯罪組織排除に本腰を入れ始めた証拠と言えます。

この流れは、長期的に見ればカンボジアの投資環境の改善につながることが期待されています。ただし、法律の施行状況や実効性については今後の推移を見守る必要があります。

不動産投資家が押さえておくべきリスクと対策

最後に、カンボジアでの不動産投資を検討するうえで、本当に気をつけるべきリスクについてお話しします。

実は、不動産投資家にとって最大のリスクは「治安」よりも「取引の安全性」です。

カンボジアの不動産市場では、権利証明書の二重発行や土地登記の偽造といったトラブルが報告されています。また、カンボジアには日本のような供託制度がないため、トラブルが発生した場合に資金を回収するのが難しいケースもあります。

だからこそ、信頼できる現地パートナーの存在が決定的に重要なんです。

投資家が取るべき具体的な対策

  1. 現地に拠点のある日本語対応の不動産会社を選ぶ: 現地の法律・慣習に精通したパートナーがいれば、トラブルを未然に防げます
  2. デューデリジェンス(物件調査)を徹底する: 権利関係の確認、開発会社の信用調査、周辺環境の実地確認
  3. 外国人が購入可能な物件形態を理解する: ストラタタイトル(区分所有権)でコンドミニアムの2階以上を購入可能。建物全体の70%まで外国人が所有できる制度があります
  4. 為替リスクを考慮する: カンボジアは米ドルが広く流通しているため、ドル建て資産として保有できるメリットがあります
  5. カントリーリスクを分散する: 資産全体の中でカンボジア不動産が占める割合を適切に管理する

不動産投資の安全チェックリスト

  • 現地拠点のある日本語対応の不動産会社を選んでいるか?
  • 物件の権利関係(ストラタタイトル等)を確認したか?
  • 開発会社の信用調査・過去の実績を確認したか?
  • 為替リスク・カントリーリスクを考慮した資産配分か?
  • 購入後の管理・運用体制が整っているか?

あじさい不動産では、カンボジア現地にオフィスを構え、日本人・カンボジア人スタッフが常駐しています。物件の権利確認から購入後の管理・運用まで、ワンストップでサポートを受けられるのは、投資家にとって大きな安心材料です。


カンボジアの犯罪組織問題は確かに深刻です。しかし、問題の多くは国境付近の限られたエリアで起きており、プノンペン中心部は外務省の評価でも他のASEAN主要都市と同等の安全レベルにあります。

大切なのは、ニュースの印象だけで判断するのではなく、正確なデータに基づいてリスクを理解し、適切な対策を取ること。そうすれば、カンボジアという投資先を冷静に評価する材料になるはずです。

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の不動産投資を推奨・勧誘するものではありません。不動産投資には、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、流動性リスク等が伴います。投資のご判断はご自身の責任において行ってください。

※本記事の情報は2026年4月時点のものです。最新の治安情報は外務省海外安全ホームページおよび在カンボジア日本国大使館の公式サイトでご確認ください。

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