ベトナム中部クアンビン省の中心都市ドンホイ(Dong Hoi)は、ニャッレービーチや世界自然遺産フォンニャ・ケバン国立公園へのアクセス拠点として、近年セカンドハウス購入層やリタイアメント移住検討層からの注目が高まっているエリアです。しかし実際に滞在・移住を考える際、もっとも気になるのは「月にいくらで暮らせるのか」という点ではないでしょうか。本記事では、2026年4月時点の現地情報をもとに、家賃・食費・交通費・医療費まで含めたドンホイの生活費を解説します。
Quick Answer:ドンホイの月間生活費は、独身節約型で約15〜20万円、夫婦標準で25〜35万円、富裕層リッチ層で50万円以上が目安です(2026年4月時点・為替により変動)。

ドンホイの生活費は日本と比べてどのくらい違う?
結論からいうと、ドンホイの生活費はおおむね日本の大都市圏の4〜6割程度に収まる水準です。ハノイやホーチミンと比較しても、家賃・外食費を中心に2〜3割ほど安く、ベトナム国内でもコストパフォーマンスに優れた地方都市といえます。
ただし「すべてが日本より安い」というわけではありません。輸入食品・日本食・国際規格の医療サービス・高級スーパーの商品などは、日本と同等、もしくはそれ以上の価格になるケースもあります。特に日本人が求める生活水準を現地で維持しようとすると、ローカル価格だけでは計算できないのが実情です。
為替レートは本記事執筆時点で1円=約180〜200VND(ベトナムドン)を前提としています。為替変動により円換算額は大きく変わるため、あくまで目安としてご確認ください。
家賃相場はいくら?ローカル・サービスアパート・コンドミニアム別
ドンホイの住居は大きく4タイプに分かれます。ローカルアパート、サービスアパート、ホテル長期滞在、コンドミニアム・ヴィラの4種類です。それぞれの家賃感覚は以下の通りです。
| 住居タイプ | 月額家賃(VND) | 日本円目安 |
|---|---|---|
| ローカルアパート(1LDK・家具なし) | 3,000,000〜6,000,000 | 約1.8〜3.5万円 |
| サービスアパート(家具家電付・1BR) | 8,000,000〜20,000,000 | 約4.5〜11万円 |
| ホテル長期滞在(中級クラス) | 15,000,000〜30,000,000 | 約8.5〜17万円 |
| コンドミニアム・ヴィラ(海沿い) | 20,000,000〜50,000,000 | 約11〜28万円 |
ローカルアパートは家賃が極端に安い反面、設備・セキュリティ・言語対応面で日本人が長期滞在するには課題があります。一般的に日本からの移住者・長期滞在者はサービスアパートか、ニャッレービーチ沿いのコンドミニアム・ヴィラを選ぶケースが多い傾向です。
ベトナム不動産の税金・維持費構造についてはベトナム不動産の税金・費用ガイドでも詳しく整理しています。
食費・外食費の目安は?ローカル食堂から高級レストランまで
ドンホイは中部ベトナム有数のシーフード産地であり、食費は日本と比較すると大幅に抑えられます。ローカル食堂であれば1食数百円で済み、自炊中心なら月3〜5万円以内に収めることも十分可能です。一方、西洋料理・日本食・輸入食材を中心にすると一気に食費が跳ね上がる傾向があります。
| 項目 | 価格(VND) | 日本円目安 |
|---|---|---|
| ローカル食堂 1食 | 30,000〜60,000 | 約200〜400円 |
| Pho(フォー)1杯 | 40,000〜80,000 | 約250〜500円 |
| カフェでのコーヒー1杯 | 20,000〜45,000 | 約120〜280円 |
| 中級レストラン 1人あたり | 150,000〜300,000 | 約900〜1,800円 |
| 高級レストラン・ホテルダイニング | 500,000〜1,500,000 | 約2,800〜8,500円 |
| スーパー・市場での自炊食材(1人1日) | 80,000〜150,000 | 約500〜900円 |
| ビール(ローカル・ボトル1本) | 20,000〜40,000 | 約120〜250円 |
ドンホイにはまだ大型の日系スーパーがないため、日本食材は主要スーパーの輸入品コーナーか、オンラインでのハノイ・ホーチミンからの取り寄せが中心になります。日本の味噌・醤油・米などは日本価格の1.5〜2倍程度と見ておくのが無難です。
交通費・移動コストはどのくらいかかる?
ドンホイ市内は徒歩・バイク・Grab(配車アプリ)が主な移動手段です。市街地はコンパクトで、生活圏内の移動ならタクシー代もごく少額で収まります。国内外への移動は、ドンホイ空港(VDH)からの国内線フライト、もしくは統一鉄道が選択肢になります。
主な移動コストの目安は以下の通りです。
- Grab(バイク・市内短距離):30,000〜50,000 VND(約180〜300円)
- Grab(車・市内):60,000〜150,000 VND(約350〜900円)
- バイクタクシー(ローカル):20,000〜40,000 VND(約120〜250円)
- バイクレンタル(1ヶ月):1,500,000〜3,000,000 VND(約8,500〜17,000円)
- 国内線(ドンホイ〜ハノイ/ホーチミン):片道 1,000,000〜2,500,000 VND(約5,500〜14,000円)
- レンタカー(運転手付・1日):1,500,000〜3,000,000 VND(約8,500〜17,000円)
市内生活のみで完結するなら、交通費は月1〜2万円もかからないケースが多いです。一方、ハノイ・ホーチミン・ダナンへの頻繁な移動がある場合は、月3〜5万円程度の航空費を見込んでおくと安心です。

医療・保険・教育費はどうなっている?
ドンホイは地方都市であり、医療環境はハノイ・ホーチミン・ダナンと比べて限定的です。ローカルの公立病院・私立クリニックは日常的な軽症対応には十分ですが、大きな手術や高度医療、日本語対応が必要なケースでは、ハノイやホーチミンへの移送が前提となります。
| 項目 | 価格(VND) | 日本円目安 |
|---|---|---|
| ローカル病院 受診 | 150,000〜500,000 | 約900〜2,800円 |
| 私立クリニック 受診 | 500,000〜1,200,000 | 約2,800〜6,800円 |
| 国際病院(ハノイ・ホーチミン等)受診 | 1,000,000〜3,000,000 | 約5,500〜17,000円 |
| 海外旅行・駐在者向け医療保険(月額) | — | 約1〜3万円/月 |
50代〜60代のセカンドハウス購入層が長期滞在する場合、重病・手術リスクに備えた民間医療保険への加入はほぼ必須と考えておきたいところです。加えて、持病がある方は日本での定期通院と組み合わせた滞在スタイルを設計することをおすすめします。
教育費については、ドンホイ市内の外国人向けインターナショナルスクール選択肢はまだ少なく、本格的な子供連れ長期移住にはハノイ・ダナン・ホーチミンの方が選択肢が多いのが現状です。お子様・お孫様連れの長期滞在を想定される場合は、現地学校事情の最新情報確認をおすすめします。
月間トータル生活費シミュレーション(独身・夫婦・富裕層別)
上記の各項目を踏まえ、ライフスタイル別にトータルの月間生活費モデルを3パターンでシミュレーションしてみます。現地在住者ヒアリング・オンライン情報・2026年4月時点の相場をもとにした目安です。
- 独身・節約型:約15〜20万円/月 ローカルアパート+自炊中心+Grab最小限。日本食・国際病院・頻繁な国内移動は含まない
- 夫婦・標準型:約25〜35万円/月 サービスアパート1BR+外食ミックス+民間医療保険+月1回程度の国内移動を含む
- 富裕層・リッチ型:約50万円以上/月 ビーチフロントのコンドミニアム・ヴィラ+高級レストラン利用+運転手付きレンタカー+国際病院の利用を前提
ドンホイは気候により過ごし方のコストも変わります。雨季・乾季・ベストシーズンの特徴はドンホイ気候・ベストシーズンガイドも参考にしてください。
日本からの送金・決済事情は?
ベトナムの決済環境はここ数年で急速にデジタル化が進んでおり、ドンホイでも主要スーパー・ホテル・中級以上のレストランではクレジットカード(VISA/Master)が利用可能です。ただしローカル食堂・市場・ローカル交通ではいまだ現金(VND)が主流で、完全キャッシュレス生活は難しいのが現状です。
- 通貨:ベトナムドン(VND)。USDは一部ホテル・不動産取引で併用される
- クレジットカード:中級以上の店舗では利用可。ローカル店は現金
- ATM:市街地に多数。国際ブランドカードでVND引き出し可能(手数料・為替レート注意)
- 送金:銀行送金・Wise等の国際送金サービスが主流。為替手数料を含めた実質コストを事前に比較すると安心
- 電子決済:MoMo・ZaloPay等のベトナム発QR決済は外国人居住者にも普及しつつある
セカンドハウス投資としてドンホイの観光開発動向を確認されたい方は、ドンホイ観光開発と不動産投資もあわせてご覧ください。
まとめ
- ドンホイの生活費は日本の大都市の4〜6割程度が目安。ハノイ・ホーチミンより2〜3割安い
- 家賃は月3,000,000〜50,000,000 VND(約1.8〜28万円)と幅広く、住居タイプで大きく変動する
- 食費はローカル中心なら月3〜5万円、日本食・輸入品志向が強いと月10万円以上になることもある
- 医療は限定的。民間医療保険の加入と、重病時のハノイ・ホーチミン移送前提の設計が現実的
- 月間トータルは独身15〜20万円、夫婦25〜35万円、富裕層50万円以上が一つの目安
よくある質問(FAQ)
Q1. ドンホイで月いくらあれば暮らせますか?
ライフスタイルにより大きく異なりますが、独身で節約型なら月15〜20万円、夫婦で標準的な生活なら25〜35万円が目安です。海沿いコンドミニアム・ヴィラと外食中心の生活であれば月50万円以上を想定しておくと安心です(2026年4月時点・為替により変動)。
Q2. ドンホイに日本人向けの国際病院はありますか?
ドンホイ市内には日本語対応の国際病院は限定的です。軽症は市内の私立クリニックで対応できますが、手術・専門医療・日本語医療サービスはハノイ・ホーチミンへの移送前提で考えるのが現実的です。海外旅行・駐在者向け医療保険の加入をおすすめします(情報は2026年4月時点のものです)。
Q3. ドンホイの物価は今後上がっていきますか?
ベトナム全体の経済成長率は近年6〜7%台で推移しており、ドンホイも観光開発の進展とあわせて物価の上昇圧力が続く傾向にあります。ただし個別品目・エリア・為替によって上下は異なり、一律の予測は困難です。最新動向は都度ご確認ください。
Q4. クレジットカードはドンホイでどの程度使えますか?
中級以上のホテル・レストラン・スーパー・不動産関連手続きではVISA/Masterが広く利用可能です。一方、ローカル食堂・市場・バイクタクシー等では現金(VND)が主流なので、両方用意しておくと安心です。ATMで国際ブランドカードからVNDを引き出すこともできます。
Q5. 日本食や日本の食材はドンホイで入手できますか?
主要スーパーの輸入食品コーナーやオンライン通販で、主要な調味料・米・麺類などは入手できますが、価格は日本国内の1.5〜2倍程度になるのが一般的です。専門の日系スーパー・レストラン数はハノイ・ホーチミン・ダナンと比較するとまだ少ないため、日本食重視の方は輸送コストを含めた食費設計が必要です。
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※本記事の情報は2026年4月時点の現地在住者ヒアリング・オンライン情報をもとにしたものであり、為替レート・市場環境・現地サービスの変動により実際のコストとは異なる場合があります。最新情報は各事業者・公的機関にて必ずご確認ください。本記事は情報提供を目的としたものであり、投資・移住を保証・推奨するものではありません。