※本記事は2026年4月時点の情報です。ベトナムの税制・規制は変更される場合があり、実際の投資判断は最新条件を確認の上、税理士・専門家にご相談ください。
ベトナム中部の港町ドンホイ(Dong Hoi)は、世界遺産フォンニャ・ケバン国立公園の玄関口として観光需要が伸びているエリアです。ビーチフロントのコンドミニアムを購入した場合、運用方法は大きく「個人で賃貸に出す」「Wyndhamなどのホテルオペレーターに運営委託する」の二択に分かれます。どちらを選ぶかで収益の安定性・手間・リスクが大きく変わるため、購入前の検討が重要です。本記事では両者を収益構造・リスク・税制の観点で比較します。
Quick Answer:ドンホイの運用はどちらを選ぶ?
ドンホイでは「個人賃貸運用」と「Wyndham等のホテル運営委託」が主な選択肢。手間を避け安定利回りを求めるならホテル委託、自分でコントロールし上振れを狙うなら個人賃貸が向いています。

ドンホイの海外不動産運用、主な選択肢は何がある?
ドンホイは近年、Wyndhamをはじめとする国際ホテルブランドの進出が続き、ビーチ沿いに複数のリゾート型コンドミニアムが開発されているエリアです。日本の投資家が現地物件を取得した場合、主な運用方法は以下の3パターンに整理されます。
- 個人賃貸運用型:オーナー自身(または現地の仲介会社)が借り手を見つけ、月額家賃で収益を得る。駐在員・長期滞在者・現地富裕層が主なターゲット。
- ホテル運営委託型(コンドホテル):ホテルオペレーターに運営を委託し、宿泊収益の一部を配分される。Wyndham、Best Western、Mövenpickなどが代表的。
- ハイブリッド型:一部期間はホテル運用、一部はオーナー自身が利用・賃貸する形式。物件によって選択可否が異なる。
ドンホイのようなリゾート立地では、長期賃貸需要(駐在員等)が都市部ほど厚くありません。そのため観光需要を収益化できるホテル運営委託型が設計されている物件が多いのが特徴です。
個人賃貸運用の収益構造とは?
個人賃貸運用の収益構造はシンプルで、「月額家賃 − 管理費・修繕費・税金」が手残りになります。ベトナムの都市部コンドミニアムの場合、表面利回りは概ね5〜8%程度(出典:JETRO「ベトナム不動産市場動向」・現地市場参考・2026年時点)のレンジが一般的とされますが、ドンホイのような地方リゾート都市では長期賃貸需要が限定的で、稼働率が読みにくい点に留意が必要です。
主な収益要素と費用は以下のように整理できます。
- 収入:月額家賃、駐車場料金、敷金の一部(契約条件による)
- 運営費:管理組合費(共用部の維持)、修繕積立、空調・給湯など専有部分の修繕
- 税金:個人所得税(PIT)、付加価値税(VAT)、固定資産税相当の土地使用料など
- 空室コスト:借り手が見つからない期間の家賃機会損失
- 手間:入居者募集、契約管理、クレーム対応、退去時の原状回復
オーナーが現地に居住していない場合、信頼できる現地の管理会社または仲介会社にこれらを委託する必要があります。委託料は家賃の概ね8〜15%程度(出典:現地仲介会社の一般的な料率・2026年時点)が目安です。
ホテル運営委託(コンドホテル)の収益構造とは?
コンドホテルは、オーナーが区分所有する客室をホテルオペレーターが運営し、宿泊売上の一部をオーナーに配分する仕組みです。配分方式には大きく3パターンあります。
- 収益分配型(Revenue Share):宿泊売上からホテル運営費を控除した利益をオペレーターとオーナーで分配。景気連動で上下する。
- 固定+変動型:基本配分額に加え、稼働率や売上に応じた上乗せがある。
- 利回り保証型(Fixed Return):契約期間中、物件価格に対する一定率(例:年利◯%)をオペレーターが保証して支払う形式。
ドンホイで展開されているビーチフロントリゾートの多くは、利回り保証型または固定+変動型を採用しています。ドルチェ・ペニソラはホテル運営契約に基づく利回り保証プランがあります(詳細は資料請求をご参照ください)。
個人賃貸との最大の違いは、空室リスクをオーナー個人が直接負わない点です。稼働率が低い月があっても、配分方式によっては収益がならされます。一方で、ホテル運営費(人件費・マーケティング費・OTA手数料)が収益から控除されるため、表面利回りは個人賃貸より低めに設定されることが一般的です。
Wyndham委託型の特徴と通常賃貸との違いは?

Wyndham Hotels & Resortsは世界95カ国以上に9,000軒以上のホテルを展開するグループ(出典:Wyndham Hotels & Resorts公式・2026年時点)で、ドンホイのビーチフロント物件にもブランドが導入されています。Wyndham委託型と個人賃貸には以下の違いがあります。
- ブランドバリュー:Wyndhamグループのブランド力により、単独運営のホテルと比べて認知度・信頼感が高い。
- 予約チャネル:Wyndhamのグローバル予約システム、ロイヤルティ会員(Wyndham Rewards)、主要OTA(Booking.com、Agoda等)から集客できる。
- 運営品質:グループ基準のオペレーションSOP(標準業務手順)が適用され、一定水準のサービス品質が担保される。
- 稼働率の安定性:個人オーナーが単独で集客するより、平均稼働率が高めで安定しやすい。
- 管理負荷:オーナーは原則として運営に関与せず、レポートで状況確認するのみ。
通常の個人賃貸では、これらのブランド・予約網・オペレーションノウハウはオーナー個人に蓄積されないため、リゾート立地で同等の稼働率を出すのは難易度が高いのが実情です。
両者のリスクを比較するとどうなる?
収益構造とリスクを一覧で比較すると以下のようになります。
比較表1:収益構造の比較
| 項目 | 個人賃貸運用 | ホテル運営委託(Wyndham等) |
|---|---|---|
| 月間収入源 | 月額家賃(契約者1名) | 宿泊売上の配分または利回り保証額 |
| 収益の安定性 | 契約期間中は安定、更新時に変動 | 配分型は変動/保証型は契約期間中安定 |
| 費用負担 | 管理組合費・修繕費・税金をオーナー負担 | 運営費はホテル側で吸収、オーナーは配分後手取り |
| オーナー関与度 | 高め(入居者対応・管理委託の監督) | 低め(レポート確認中心) |
| 季節変動 | 小さい(長期契約が主) | 観光シーズンの影響あり(配分型の場合) |
比較表2:リスクの比較
| リスク項目 | 個人賃貸運用 | ホテル運営委託(Wyndham等) |
|---|---|---|
| 空室リスク | オーナーが直接負う | 配分型は一定程度、保証型は原則オペレーター負担 |
| 運営品質リスク | 管理会社選定に依存 | グループ基準で一定水準を担保 |
| 為替リスク | VND→円の為替変動あり | 同様に為替変動あり(契約通貨による) |
| 撤退リスク | 借り手を探して自主退出可能 | 運営契約期間中は制約あり |
| 出口戦略の容易性 | 居住用・投資用双方に売却可 | 運営契約付きでの売却が中心 |
利回り保証型を選ぶ場合でも、保証を支えるのはオペレーターの経営体力です。オペレーターの財務健全性やブランド契約の継続性を事前に確認することが重要です。
税金・諸費用の観点でどう違う?
ベトナムで個人が不動産賃貸収入を得る場合、概ね以下の税目が関係します(出典:JETRO「ベトナム税制概要」・2026年時点、詳細は最新情報を要確認)。
- 個人所得税(PIT):賃貸収入に対して一定率が課されるケースがある。
- 付加価値税(VAT):年間収入が一定額を超える場合に課される場合がある。
- 事業登録関連費用:個人事業者登録が必要なケースがある。
ホテル運営委託型では、オペレーター側が事業者としてVAT等を処理し、オーナーは手取りの配分額に対して所得税の申告を行う形が一般的です。個人賃貸に比べて、オーナー側の税務処理は簡素になる傾向があります。
ただし、日本居住者は日越租税条約に基づく取扱いや、日本側での国外不動産所得の申告義務もあるため、必ず税理士と確認してください。
関連記事:ベトナム不動産の税金・諸費用ガイド
どちらを選ぶべき?タイプ別判断ガイド
運用方式の選択は、オーナーの目的・リスク許容度・関与可能な時間によって変わります。タイプ別に判断軸を整理すると以下になります。
- 手間を避け安定利回り重視のタイプ:本業が忙しい経営者・退職後の資産運用を考える層に向くのは、ホテル運営委託型(Wyndham委託・ドルチェ・ペニソラなど)。利回り保証プランがある物件なら、収益のブレが小さくなります。
- 自分でコントロールし上振れを狙うタイプ:現地との関係性があり、自らテナント選定や管理会社の監督ができる方には個人賃貸運用。市況次第では上振れが狙えます。
- 資産ポートフォリオの分散を重視するタイプ:複数物件を保有し、用途・立地・運用方式を組み合わせる。例えば都市部は個人賃貸、リゾート立地はホテル委託という分散戦略。
ドンホイのようなリゾート立地では、観光需要の取り込みがリターンの鍵を握るため、ブランドホテル委託型のほうが構造的に相性が良いケースが多いといえます。
まとめ
- ドンホイの主な運用は「個人賃貸」「ホテル運営委託」「ハイブリッド」の3パターン。
- 個人賃貸は自由度が高いが、空室・管理・税務の負担をオーナーが直接負う。
- ホテル運営委託(Wyndham等)はブランド力・予約網・運営SOPを活用でき、利回り保証型なら収益が安定しやすい。
- 税務面ではホテル委託型のほうがオーナー側の処理が簡素になる傾向。
- リゾート立地のドンホイでは、ブランドホテル委託型が構造的に相性が良いケースが多い。
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よくある質問(FAQ)
Q1. ホテル委託型は利回りはいくら?
A. 物件・オペレーター・契約形態により異なりますが、ベトナムのブランドホテル委託型コンドミニアムでは概ね年6〜10%程度(出典:現地市場参考・2026年時点)のレンジが一般的です。利回り保証プランの有無や保証期間は物件ごとに違うため、個別資料で確認する必要があります。
Q2. 個人賃貸と比べて手間は?
A. ホテル委託型はオペレーターが運営をすべて担うため、オーナーの手間は大きく減ります。入居者募集・クレーム対応・修繕手配などが不要で、月次レポートの確認が中心になります。個人賃貸は管理会社に委託しても、契約更新や修繕判断など一定の関与が必要です。
Q3. 利回り保証のリスクは?
A. 保証の出し手(オペレーターまたはデベロッパー)の経営体力に依存します。契約書の保証主体・保証期間・保証が履行されない場合の条項、運営会社の財務健全性やブランド契約の継続性を事前に確認することが重要です。保証期間終了後の収益モデルも合わせて検討しましょう。
Q4. ベトナムの賃貸税金は?
A. 個人所得税(PIT)・付加価値税(VAT)などが関係し、収入規模や事業形態によって税率や申告義務が変わります(出典:JETRO・2026年時点)。日本居住者の場合は日本側での申告義務もあるため、日越両国の税制に詳しい税理士へのご相談をおすすめします。
Q5. オーナー自身が宿泊できる?
A. 多くのホテル運営委託型物件では、オーナー向けの宿泊特典(年間一定日数の無料または割引利用)が用意されています。ただし利用可能日数・予約方法・ハイシーズン制限は物件ごとに異なるため、契約前に条件確認が必要です。
※本記事は2026年4月時点の情報に基づく一般的な解説であり、特定の投資成果を保証・推奨するものではありません。為替・法制度・税制・市況は変動します。海外不動産投資にあたっては、最新の現地情報・契約条件を確認し、税理士・弁護士等の専門家にご相談の上でご判断ください。出典:JETRO、Wyndham Hotels & Resorts公式、ベトナム観光統計ほか。